禁煙外来の費用・保険適用について説明します。
2006年6月から、一部の施設で禁煙治療が保険適用となりました。
次の4条件をすべて満たし、医師が必要と認めた場合、一定期間の禁煙治療の受診に保険が使えます。(外来診察のみ)
保険診療適用の条件
1.「禁煙治療のための標準手順書」に記載されているニコチン依存についてのスクーリングテスト(TDS※下記参照)の結果5点以上で、ニコチン依存症と診断
2. 喫煙係数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上
3. 直ちに禁煙する事ことを希望
4.「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療についての説明を受け、その禁煙治療を受けることを文書により同意
TDS(Tobacco Dependence Screener)
保険適用となる対象患者選定のためのニコチン依存症のスクーリングテスト
(はいが1点、いいえが0点で、合計5点以上がニコチン依存症と診断)
自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか?
禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことはありますか?
禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてたまらなくなることがありましたか?
禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか?
(イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、異のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重の増加)
問い④でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか?
重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか?
タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?
タバコのために自分に精神問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?
自分はタバコに依存していると感じることがありましたか?
タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか?
禁煙の保険適用は1年に1回(初診より3ヶ月間)のみです。
5回の受診が保険適用されます。
(5回以降は保険適用外となり実費。
初診日から1年後以降でないと保険適用は受けられない)
保険を適用した場合、薬代込みで初回診療が約3400円、全5回の受診で合計約12000円~15000円(平均的な料金)になります。
条件を満たさない場合(ほとんどの未成年)は、自由診療になり、薬代込みで初回が約9400円、合計約3~5万円となります。
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